はたけのみかた|manma 四季の離乳食
すすんで食べさせたくなる、旬の野菜で作る離乳食

上田涼子 さんによる投稿 2016年3月10日

上田 涼子

公式キュレーター

フォトグラファー、ライター、セミナー講師として活躍中。フェイスブックのフォロワー数は5,000名以上。肩肘張らないナチュラルなライフスタイルを発信することで、たくさんのファンに支持されている。2児のママ。

facebook

目にも美味しい【manma 四季の離乳食】

旬の野菜を生かした見た目と味

manma 四季の離乳食

初めて【manma 四季の離乳食】(以下manma)を見た人は、まずその美しい見た目に惹きつけられるのではないだろうか。透明のレトルトパックは開けなくてもひと目で中身がわかり、野菜の色鮮やかさに大人でも食欲をそそられる。中身に自信があるからこそ出来る技だ。

商品の種類は生後5ヶ月・7ヶ月・9ヶ月頃を目安とする3種類。<四季の離乳食>のネーミング通り、春夏にはかぼちゃ・なす・トマト、秋冬にはにんじん・さつまいも・かぶなど旬の野菜と米を原材料として使用(無化学合成農薬・無化学肥料)、おじややポタージュに加工している。

5ヶ月・7ヶ月用はだしのみ、9ヶ月用はだしとごく少量の塩で味つけされており、添加物などは一切使用されていない。素材の風味がその「まんま」生かされているのが最大の特長だ。

伝わるのは手作りの温かみ

伝わるのは手作りの温かみ

早速私も《にんじん・かぶのおじや》や《なす・とまとの鯛おじや》など3種類を試食させてもらった。開封してまず感じたのがにんじんの香り。新鮮なにんじんを洗って切ったときに立ち上る、あの柔らかい土のような香りが感じとれた。トマトの爽やかな酸味も印象的だった。

どれも家庭で美味しい野菜を調理したときに、自然と感じられるもの。そう、manmaの味には派手さはなくても、ママが手作りしたときの優しい味わいと確かな温かみがあるのだ。後述するが、これを備えた市販品はなかなか見当たらないのである。
離乳食としてはもちろん、幼児の回復食としても頼りになりそうだ。

ママ目線の商品づくり

ママ目線の商品づくり

manmaは透明パッケージだがUVカット加工されており、直射日光さえ避ければ賞味期限も常温で9ヶ月と比較的長い。開封後に自立する船底タイプのパックであることも、慌ただしい食事時にはとてもありがたい。ラベルなど細部のデザインも、離乳食を選ぶママが思わず手に取りたくなるセンスの良さだ。

このmanmaを企画・製造・販売しているのは滋賀県湖南市に拠点を置く株式会社はたけのみかた。その代表の武村幸奈さんに話を伺った。

はたけのみかた、創業までの道のり

なぜ離乳食にたどり着いたのか

株式会社はたけのみかた代表 武村幸奈さん

武村さんは若干23歳、可憐な笑顔が印象的な女性だ。現在独身で、お子さんもいらっしゃらない。そんな状況でなぜ「離乳食」の商品化に至ったのか。お会いする前に私が一番興味を持っていたのはそこだった。

きっかけは大学の課外授業で携わった、地産地消を推進する活動だった。そこでこだわって育てられた有機野菜の旨味や甘さに驚き、懸命に努力を続ける農家さんをなんとか応援する方法はないだろうか、と考え始めた。いいものを作ることには真摯であっても、その価値を正しく広めることや売ることに苦手意識を持つ農家さんは多い。

有機野菜の価値を知ってもらう仕組みとして、レストラン経営やペットフード販売など他にもアイデアはたくさんあった。そのうえで武村さん達が最終的に離乳食を選択したのは「課題が最も明確だったから」だった。

市販の離乳食から見えてきたもの

市販の離乳食から見えてきたもの

今市販されている離乳食には大手食品メーカー製や有機野菜を使用したものなど、多くの種類がある。離乳食を思いついてから、武村さんはあらゆるメーカーの離乳食を試食した。結論、焦げ臭い・甘すぎる・食感が悪いなど、残念ながら美味しいと思えるものには出会えなかった。

加工を重ねることで食感は失われ、素材の旨味のなさを補うために添加物が増える。離乳食は一般的に味が薄いものだが、それはイコール美味しくなくても良い、ということではないはず・・・。武村さんが感じた「違和感」はヒアリングした育児中のママ達の意見とも重なり、確信に変わった。

瓶の中身

私も長女が離乳食期だったとき、有機野菜を使用した瓶詰めの商品を何度か購入し食べさせた経験がある。しかし武村さんの試食の体験談を伺ったとき、恥ずかしながら「私はひとくちも食べたことがなかった」ことに愕然としてしまった。

普段手作りするときは毎回味見をしていたのに、なぜ買ったものに関してはそれをしていなかったのか。商品として販売されているのだから、ある程度味は整っているだろうと思い込んでいたのもひとつ。でも実は「美味しそうに見えなかった」ことが大きかったのではないか。

瓶の中身は薄茶色のペースト状(私が買ったものはそうだった)で、子どもにはこれで良いけれど自分は口にしたくない、と無意識で避けていたのだろう。日常的に食の安全性を気にしておきながら、これについてはお粗末だったと言わざるを得ない。

幼少期に食べたものが一生の味覚を作ると言われているにも関わらず、自分の子どもに進んで食べさせてやりたいような離乳食が市販されていない現状。本当に美味しい有機野菜を使えば、素材の味だけで十分「美味しい離乳食」ができるのでは、というところから武村さん達の開発はスタートした。

製造工程

だが《乳児用規格適用食品》の製造販売のハードルは高かった。大学卒業を数ヶ月後に控えた2014年11月に株式会社はたけのみかたを創業し、困難をその都度乗り越えながら2015年9月にようやく販売にこぎつけた。

現在は直営ネットショップでの通販のほか、子連れ歓迎の飲食店や旅館、自然食品店などでも徐々に取り扱いを増やしている。

manmaが「オヤノミカタ」になれるわけ

罪悪感を持たずに選べる商品

罪悪感を持たずに選べる商品

子ども達にはできるだけ安心安全な食事を与えてやりたい、と願う親は多い。しかしながら核家族での暮らしや育児と仕事の両立に奔走する日々の中で、出来合いのものに助けを求めたくなるシーンは決して少なくない。また夏場の外出時など、手作りの離乳食には衛生面でリスクが伴うこともある。

そんな時に「罪悪感を持たずに選べる商品」が選択肢として存在していることが、どれほど心に平穏をもたらしてくれるか。経験者なら力強く頷いてくれることと思う。

先述した有機野菜を使った瓶詰めの商品も、「まあこれなら良いか」というマイナスを回避する手段としてはありがたかった。でもこのmanmaなら、見た目や味の良さから「進んで食べさせたい」というプラスの感情が働く。この違いは実に大きい。

私も現在生後3ヶ月の次女が離乳食期に入ったときにmanmaを食べさせてやりたいと思っている。困ったときに気持ちよく頼れる方法は多く知っているに越したことはない。

誰もが嬉しいギフトとして

誰もが嬉しいギフトとして

manmaは親を助けると同時に、子どもの味覚をも育ててくれる。始まったばかりの育児に奮闘するママ自身の購入はもちろん、本当の意味で「オヤノミカタ」になってくれるmanmaは出産祝いや育児の陣中見舞いとしても最適だ。

贈った側も受け取ったママも、それを口にする子どもも誰もが嬉しいギフト。そしてそれははたけのみかた創業のきっかけとなった、真摯に野菜を作り続けている有機農家を応援することにも繋がっていく。

近江商人の心得に「売り手良し」「買い手良し」「世間良し(=社会貢献)」を満たす「三方良し」の精神というものがあるが、manmaは子どもの未来を創るという意味で「四方良し」と言えるのではないだろうか。一人でも多くのママに、そんなmanmaの存在を知ってもらえたらと願っている。