木村石鹸|SOMALI、re:koro、eco friend +α
毎日の家事を快適にしてくれる洗剤ブランド

上田涼子 さんによる投稿 2016年7月13日

上田 涼子

公式キュレーター

フォトグラファー、ライター、セミナー講師として活躍中。フェイスブックのフォロワー数は5,000名以上。肩肘張らないナチュラルなライフスタイルを発信することで、たくさんのファンに支持されている。2児のママ。

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いつもの家事を、親子で楽しむ時間へ

やさしさに抜群の洗浄力とデザイン性【SOMALI】

SOMALI(そまり)

ナチュラルで手肌に優しい成分であること、汚れが用途ごとにしっかり落ちること、インテリアを損なわないデザインであること・・・そんな嬉しい条件が揃った家庭用洗剤シリーズ【SOMALI(そまり)】。

今年創業93年目を迎える老舗石鹸メーカー・木村石鹸工業株式会社(以下 木村石鹸)の技術の粋を集めた、この商品名の由来は<素材のカタマリ>である。

SOMALI(そまり)

手あれに悩んでいるから、子どもがまだ小さいから、といった理由でナチュラルクリーニングに興味を持つ人が近年増えている。が、いざ始めてみると「汚れ落ちが悪い」「使い方が合っているかどうか自信が持てない」と断念する人も少なくない。

そんな人にとって「バス用」「トイレ用」「キッチン用」と用途を特定し、その汚れの特性に合わせて配合することで合成洗剤に引けを取らない洗浄力を持つSOMALIは、とても良い解決策になる。

我が家の話ではあるが、私自身は以前よりナチュラルクリーニングに興味があり、本やセミナーで知識を得て、重曹やクエン酸などを日常的に使って掃除をしている。ところが私の夫はそこまで知識も興味もないので、やはり「合成洗剤でしっかり汚れを落としたい」「香りや泡で掃除をしている実感が欲しい」といった気持ちで、ドラッグストアで用途別の合成洗剤を買ってくる。

週末にトイレやお風呂の掃除を担当してくれるのはありがたいし、その夫のやる気に水を差したくないという理由でそこに口を出さなかった私。だが内心は、2歳の娘と一緒に掃除していることも多いため、何か良い方法はないだろうか・・・と常々思っていた。

SOMALI(そまり)

そういう「ナチュラルクリーニング初心者」に、SOMALIはうってつけの存在なのである。実際に夫にSOMALIを使ってもらったところ、その泡立ちや香りの良さ、使い心地にとても満足した様子だった。感想を聞いた私は、「これでひとつ気になっていたことが減った!」と思わず心の中でガッツポーズをしたくらいだ。その瞬間、SOMALIはオヤノミカタ・・・いや私の心強い味方になった。

更に嬉しいことに、SOMALIには透明ボトルに透明の液体、シンプルなラベルで、隠さず置いておけるだけのデザイン性の高さがある。一般的に石鹸の濃度を高める(=洗浄力を高める)と液体は不透明になってしまうが、「他社には容易に真似ができない」レベルの試行錯誤の末に、その洗浄力の高さと透明度の両立が実現している。

ちなみに商品ごとの色の違いは、天然オレンジオイルの配合量に由来している。トイレ用は殺菌効果重視でラベンダーオイルを使用しているため無色に、オレンジオイルの洗浄力がより必要なバス用は鮮やかなオレンジ色だ。オレンジオイルそのものの色は時期によってバラつくが、それも天然由来成分の証として不必要な手は加えていない。

また木村石鹸が石鹸づくりで採用している「釜焚き法」は昔ながらの職人による手作業を必要とし、大手石鹸メーカーが採用している「中和法」に比べると非効率で大量生産には向かない。一方手作り石鹸などで一般的な「コールドプロセス法」は原料由来の良い成分(グリセリンなど)が残ると同時に不純物も残りやすく、それは時に手肌への刺激になることもある。

釜焚き法では熱を加え数時間掛けて鹸化するため、純度の高い「純石鹸」が生成される。この純石鹸こそが、高い洗浄力や透明度の源になっているのだ。

釜焚き法で作られた「化粧石鹸(洗顔料、シャンプーなど)」は世の中に多くあるが、「洗剤(洗濯用、掃除用など)」は他に見当たらない。「わざわざ手間暇かけて作った純石鹸を、普通は洗剤になんて使わないでしょうね」とは現副社長の木村祥一郎さんの言葉だ。

SOMALIを特におすすめしたい人やシーンについて木村さんに尋ねたところ、

「直接手肌に触れる台所用せっけんやバスクリーナーは、手あれに悩んでいる人から喜びの声をたくさん頂いています。洗濯用せっけんは特にオーガニックコットンのお手入れにお使い頂きたいですね。柔軟剤は繊維の表面に油膜を張ってしまうので、オーガニックコットンの吸水性の良さや肌触りを損なってしまうんです。アルカリ性の石鹸洗剤で洗濯し、酸性のリンス剤で中和してふんわり仕上げるのがおすすめです」

との答えだった。

合成界面活性剤を使っていないからこその安心感と、こだわり抜かれた洗浄力の高さを是非試してみて頂きたい。

創業100年目前、老舗メーカーの新たな挑戦

伝統の技術を軸に自社ブランド戦略へ

木村祥一郎 峰松加奈

ここで改めて、伝統的な製法を守りながらも、時代のニーズに応える商品開発をしている木村石鹸とは一体どんな会社なのか?に興味を持った。木村石鹸が本社を置く大阪府八尾市は、中小企業の工場が数多くひしめく東大阪エリアだ。

そんな環境下で、デザインやブランディングに注力し自社ブランドを成功させ、各方面から注目を集める最初のきっかけとなったのは、木村さんが三年前に木村石鹸に入社したことだった。

木村祥一郎

家業を継がない前提で、大学卒業後ITベンチャーを創業、経営していた木村さん。ところが実父である現社長の進退問題に際し目の当たりにしたのは、長年培って来た確かな技術やノウハウがあるにも関わらず、OEM生産での価格競争やアイデア勝負な商品開発に疲弊している社内の現状だった。

このままではいけないと危機感を抱き、経営していた会社を協同経営者に任せ木村石鹸に戻ってきた木村さんは、会社の未来を模索したうえで自社ブランド戦略に乗り出した。

SOMALIの商品企画から取り掛かり、翌年これまで縁のなかったデザイン・アパレル系の展示会に出展したところ、後々出展成功事例として展示会の主催者に取り上げられるほどの好反応を得た。そこでようやく社内にも木村さんの取り組みの価値が伝わったという。

峰松加奈

次のきっかけはSOMALIシリーズが好調な滑り出しを見せ、次シリーズの商品開発も順調に進んでいたときに訪れた。キーパーソンは新卒で入社した外資系メーカーを2年で退職し、住み慣れた東京を離れ単身大阪の木村石鹸に飛び込んできた、峰松加奈さんだ。

現場叩き上げで身につけたマーケティングの知見を活かせる新天地を探していた峰松さんは、ある採用媒体を通じてWebショップの担当者を探していた木村さんと出会った。会って話をしてみてお互いが思い描いていたビジョンが一致し、峰松さんは木村石鹸への入社を決めた。

峰松さんから見た木村石鹸は「技術があるうえでブランディングやマーケティングに取り組むビジョンもあり、自分の経験を活かしつつ更に成長できそうな場所」「いち担当者ではなく経営者がイノベーションを真剣に考えているところが魅力的な会社」だったのだそう。

re:koro(りころ)

既にスタートしていた自社ブランド戦略に、峰松さんの入社が追い風となり新たな商品開発が加速していった。

最近ではその取り組みに目をつけた様々な企業からのコラボレーションのオファーも絶えない。そのどれもが、開口一番に価格の話が出ていた数年前には、想像もつかなかった企画だった。

手元に置きたい衣服の救急箱【re:koro】

re:koro(りころ)

ナチュラルな成分にとことんこだわったSOMALIシリーズの次にリリースされたのが、「衣(ころも)をリサイクル・リノベーションして長く楽しむ」という由来のある【re:koro(りころ)】シリーズだ。

このシリーズからは<食べこぼし汚れ用><メイク・油汚れ用><血液の汚れ用>の3種類の洗浄液と専用の天然毛ブラシ、シミ抜き解説書が缶ケースに入った<シミ抜きキット>が第一弾商品として発売されている。こちらもSOMALIと同じく、持っていて嬉しくなるような女性好みのデザインが特徴的だ。

re:koroの洗浄液にはシミを落とすために石鹸以外の成分が使われているが、長年の取引先である生協が持つ厳しい基準をクリアするものに限定することで、直接手で触れられるだけの高い安全性を確保している。

「大切な衣類のための救急箱」として常備しておいて欲しい、という想いが込められているre:koroのシミ抜きキット。私にも汚し盛りの2歳と0歳の娘がいるので、このキットを使うのを楽しみにしている。

そう、この「楽しみになる」という気持ちこそが、木村石鹸がre:koroシリーズで提案していることなのだ。

人や地球の味方として、オヤノミカタとして

安心素材で丸ごとキレイに【eco friend】

eco friend(エコフレンド)

またもうひとつの【eco friend】シリーズには「トイレタンクのお掃除粉」や「トイレノズルのお掃除スプレー」「お風呂丸ごとお掃除粉」など、よりニッチな用途に特化した商品がラインナップされている。こちらは木村石鹸が元々得意としていた分野で、安全性と高い生分解性が魅力だ。

近年エコ志向や健康志向の高まりで、「植物由来」「生分解性◯%」などのキーワードが商品に好んで用いられるようになった。イメージばかりが何かと先行しがちなこれらのキーワードだが、実際は植物由来であることと肌に優しい(皮膚刺激が弱い)ことはイコールではないし、合成洗剤で表示される生分解性(一次分解)と石鹸が持つ生分解性(究極分解)ではそもそも定義が異なっていたりもする。

こういったレトリックでごまかすことなく、本当の意味で問題解決になるものを開発していきたい、というのが木村石鹸の全シリーズを通じての想いだ。

家事に新たな価値を創造する

「家事をただの作業として捉えるのではなく、そこに新しい価値を創造する」ことを今後のテーマとして、老舗メーカーの挑戦はまだまだ続く。2023年に創業100年を迎えた時には、どんな商品でオヤノミカタとなってくれるだろうか。

ベンチャー魂が引き寄せ合ったとも言える木村さんと峰松さんコンビの活躍に、これからも期待したい。