もうすぐ母の日ですね。
オヤノミカタストアでは、ママが贈られてうれしいような様々な商品をご用意しています。
※ギフト対応していないものは、お届け後、ご自身でラッピングしていただく必要があります。ご購入の際にご確認ください。
カーネーションの花束や鉢植えもいいですし、たまにはこういったプレゼントもうれしいのではないでしょうか。
私は、母親になって初めて、「贈る」側から「贈られる」側になるという経験をしました。
こどもが一生懸命描いた絵や「おかあさん、いつもありがとう!」の一言、それがとってもうれしい。
そうして「ああ、きっと私のお母さんも、こんな風にうれしかったんだなぁ」と想いを馳せることができました。
そんな母の日で忘れられないのは、私が小学校高学年ぐらいのときの思い出。
私の母は看護師で、フルタイム+夜勤、休みは不規則という勤務で、毎日忙しくしていました。
それでも母は、ご飯に洗濯、掃除、家のこと全部をこなしていました。
(ほんとに今でも尊敬します・・・!)
母の日になると、私はそれまで「おかあさんの絵」や「肩たたき券」をプレゼントしていました。
もちろん、母は喜んでくれていました。
じゃあ今年は何にしよう、と考えた私。
「そうだ、おかあさんがかえってくるまでに、ゆうごはんをつくっておこう!」
恥ずかしながら、私は料理の全てを母に任せっきりで、包丁を持ったことも皆無に等しい状態でした。
でも、いつも疲れて帰ってきても夕飯の用意をする母を見ていたので、驚かせたかったのです。
メニューは定番、カレーライス。
にんじん、じゃがいも、たまねぎ、お肉。
2つ違いの兄に「大丈夫か」と言われながら(でも兄は何もしない 笑)なんとかゴロゴロ、切り分ける。
水を入れて、火を付けて、煮込んでルーを入れる。
家中に立ちこめる、カレーのにおい。
「ただいまー」
母が帰ってきた。両手には大きなスーパーの袋。
「遅くなってごめんね、今からご飯・・・」
「おかえり!おかえりおかあさん、きてきて!」
「えっ、なに?」
台所に連れて行く。
お鍋の蓋をあける。
「じゃーん!」
できたてのカレー。
お母さんが作るのより、ずいぶんシャバシャバしてるけど。
「つくったの、おかあさん!ははのひだから、つくったの!」
「えっ・・・」
驚く母を椅子に座らせて、お皿にご飯をもって、カレーを入れる。
「どうぞ-」
「・・・いただきます」
食べる姿を、ワクワクしながら見つめる。
「どう?」
「おいしい・・・」
すると母はいきなり、ぽろりと、涙をこぼしました。
「おい、おいしい・・・おいしい・・・おいしい・・・」
ぽろぽろ、ぽろぽろ、ぼろぼろぼろぼろ。
私の方がびっくり。
おいしい、おいしいと言いながら、母は、ぼろぼろぼろぼろ、涙を流す。
当時の私は、母をこんなに泣かせてしまって、作って良かったのかどうか、それすらよく分かりませんでした。
でも、今なら分かります。
おかあさん、うれしかったんだなぁ。
「ママ」や「お母さん」は、ただそれだけで、毎日忙しくしています。
やることも沢山あるし、自分がしたいこともあるし、家族のためにしていることも沢山あります。
だからこそ、いつも母親としてやっていたことを、代わりにしてくれるって、とてもうれしい。
「お母さん、たまには『お母さん』を休んでもいいんだよ」
ママをちょっぴり楽にするもの。
お母さんの毎日が、うれしくなるもの。
母親が「女性」として綺麗になれるもの。
カーネーションもいいですし、たまにはそんな贈り物も、いいかもしれません。