私には小学3年生と幼稚園年長の息子がいます。同じように育てているつもりなのに、性格は真逆なふたり。
長男は、外で遊ぶのが好きで自分の思ったことはドンドン主張する活発ボーイ。
対して次男は、家の中で遊ぶのが好きで他人の気持ちを優先しがちな穏やかボーイ。
一言で表すなら、『長男=ヤンチャ』『次男=癒し』かな(笑)
どちらももちろん可愛いけど、私と意見の衝突が多いのは長男の方。自分のやりたいことはなかなか曲げず、自分第一優先。こどもなんてみんなそんなもん、という気持ちもあるけど彼ももう小学3年生。少しは友達のために自分が我慢しないといけない時もあることを分かってほしい…そんなんで友達関係は大丈夫なのかな…と心配する日々。
そんな母親の心配をよそに、長男は学校から帰ってくると玄関にランドセルを置いてそのまま元気に「いってきまーす!」が日常で、放課後は友達と公園や児童館で遊んでいる様子。
住んでいる地域はこどもが少なく各学年35人程度なので、学年を超えてみんなが友達!という雰囲気のよう。遊ぶメンバーは他学年のお友達もいっぱいいるんだとか。
「今日は誰と何して遊んだの?」
「仲良く遊べた?」
「嫌な想いして泣いてる子とかいなかった?」
帰ってくるなり長男に質問詰め。何事もなく平穏に遊べたことをつい確認してしまう私がいました。
そんなある日、トラブル発生。
ある放課後に長男と友達が下級生に嫌な想いをさせてしまい、それを重く受け止めた学校から呼び出しがありました。
先生からの説明を受けている間、長男がどうしてそんなことをしてしまったのか理解できず、ただ動揺して謝ることしかできなかった私。隣に座っていた長男は唇を噛みながらまっすぐ前を向いて、先生の問いかけに時折うなずいていました。
家に戻って、静かに長男と向き合って話をしました。
なぜそんなことをしてしまったのか
どんな気持ちでやってしまったのか
相手の子はどんな気持ちだったと思うか
これからどうしたらいいのか
自分の心の声に耳を傾けながら、長男は答えられるすべてを言葉にしてくれました。そうすると見えてきたのが、偽りのない彼のまっすぐな想い。後悔と謝罪の気持ち。
長男はもう小学3年生。でもまだ3年生。母の守られた腕の中から出て、学校や放課後という私の知らない時間を彼は過ごしている。時に過ちや失敗もして、反省して、成長していくのかな。
長男の言動が心配なだけに私もついガミガミ言ってしまうこともあるけど、最後に掛けるようにしている言葉があります。
「信じてるよ」
何があっても、お母さんはあなたを信じる。
だから、どんなことでもお母さんに話してね。
どんな時でも、お母さんはあなはの一番の味方だよ。
彼は彼らしく、元気いっぱい大きくなっていってほしい。安全面、道徳面でNGなこと以外のヤンチャは大丈夫。一緒に悩んで、泣いて、謝って、人として大切なことを学んでいこう。そんなデッカイ心の器を理想に持ちながら、私も親としてこどもと一緒に成長できたらいいなぁ。
私の心や時間に余裕がない時はイライラして、そんなきれいごとを言ってられない時もあるけど、それはそれでいいと思います。完璧な母親ではないけど、それが私。
そんなありのままの私をこどもが大好きでいてくれているように、ありのままのこどもを私も大好きでいたい。無条件の愛!? そんな風に言うとこそばゆいけど(笑)、こどもを「信じる」ことで見えない親子の絆がより一層 強くなるような気がしています。