EUROBIKE
Melon Helmets(メロンヘルメット)& bobike
お出かけしたくなる自転車グッズ
しばたあき さんによる投稿 2016年8月5日
しばたあき
公式キュレーター
風も景色もスピードも楽しめる自転車が、子どもたちは大好き
「自転車で公園いこっか」「やったー!」
夕暮れ時、娘たちが通う保育所はとっても賑やかです。前にも後ろにも子どもを乗せ、チャイルドシートにかばんをひっかけて力強く自転車をこいでいくお父さん・お母さんたち。子どもたちの可愛らしい「ばいばーい」と共に「おつかれさまー!」「かぜ大丈夫やったー?」という元気な声が飛び交います。
子どもが4人いる我が家では、平日の交通手段はもっぱら徒歩か車。なので、子どもたちは自転車で出かけるとなると大はしゃぎです。保育所にも「じてんしゃでいきたい!」と何度言われたことか。
私も自転車が大好きなので、子どもたちの気持ちがよくわかります。独身の頃は、荷台にテントを積んで京都から四国・九州へと、愛車のクロスバイクで何日も走り続けたことも。
ところが、妊婦はおなかがつかえてクロスバイクは危ないし、赤ん坊が小さいうちは普通の自転車にすら乗れない日々。現在4歳・2歳・1歳の娘たちを立て続けに出産した私は、久しぶりに自転車で出かけられることが嬉しくてたまりません!
わが家には私と夫の自転車の他に、前にも後ろにもがっちりと座席がついた子ども乗せ自転車があります。むすこの補助輪がはずれたので、私の自転車にチャイルドシートをつければ家族6人で出かけられるようになりました。「今度のお休みは、皆で自転車乗って公園いこっか」と言うと、食卓に「やったー!」と歓声が上がりました。
安全性は絶対条件。でも、デザインもゆずれません。
軽くて頑丈。遊び心満載のMelon Helmets
さて、約束の日曜日。EUROBIKEさんのMelon Helmetsとbobikeを装着して子どもたちはご満悦。近所の公園へ出発です。
ドイツ生まれのMelon Helmetsは、作りはしっかりしているのにとにかく軽い。次女が今まで使っていたヘルメットとは100g以上の差があるので、手に持った瞬間に軽さを感じます。
外側のシェルと内側のクッションを一体成型する「インモールド成型」という製法で作られており、競輪やスノーボード、スケートボードなどの競技でも使用できる耐久性を誇ります。ドイツでは、日本でも大人気のストライダー(ペダル無し二輪車)の公式ヘルメットになっているそうです。
転倒や事故のリスクを0にすることは不可能です。いざという時、子どもたちを最後に守ってくれるヘルメット。これまでは色や柄と値段だけで選んでいましたが、EUROBIKEの松尾さんのお話を聞いて安全性についても考えるべきだと思うようになりました。
この日の気温は34℃。すっかり真夏です。帽子ですらすぐに脱いでしまう子どもたちですが、Melon Helmetsは長時間かぶっていても平気そう。12個の大きな通気孔と内側のCOOLMAXという吸汗・速乾素材が、蒸れを防いでくれるんですね。
うちの子たちは部屋の中で遊んでいても「シャワーあびたん?」とつっこみたくなる程の汗かきなので、取り外して洗濯できるのもありがたいです。ベルトの留め具は珍しいマグネット式で、4歳の長女も自分でとめることができました。
機能面が充実しているだけでなく、シンプルなものからヨーロッパらしい洒落たものまでデザインが豊富なのも嬉しいポイント。おそろいのベルがまたかわいらしくて、娘たちも大喜びです!
オランダ王室御用達。品の良いデザインbobike
さて、オランダのチャイルドシートbobikeには2歳の次女が乗ることに。オランダ王室御用達のすっきりとしたデザインは、スポーツバイクに設置してもしっくりなじみます。
Bobikeのシートベルトは、肩のところがシートから外れる仕組みになっています。最初はどこでベルトを外すのかわからず戸惑いましたが、やってみるとこれは楽ちん!ヨーロッパでもっとも厳しい安全基準規格に合格しているので、機能面も安心です。
数々の思い出を共にしてきた愛車に我が子を乗せて走る日が来るとは……公園に向かう道のりでは、子どもたち以上に私がはしゃいでしまいました。
本体とブラケット(土台となる部品)の取り付けが簡単なのも魅力的。むすこたちに心配される程不器用な私でも、何のストレスもなく一瞬で付け外しができます。(ブラケットを荷台に設置する時は苦戦しましたが、夫に頼むとものの数分でつきました……)
あまりにも簡単で強度が心配になりますが、もちろん押そうが引こうがびくともしません。両親の自転車それぞれにブラケットをつけておくとかなり便利そうです。
生活に密着したものにこそ、質の高い製品を。
ヨーロッパの自転車文化は「いいものを、長く楽しむ」
「自転車との付き合い方一つとっても日本とヨーロッパでは考え方が全然違って、向こうでは生活の隅々まで『いいものを長く使う』という考えが根付いています」と松尾さんはおっしゃいます。
EUROBIKEの代表は、もともとプロスノーボーダーとして活動されていたそうです。ツアー等でヨーロッパを訪れる中でデンマークの小さな町クリスチャニアに出会い、その独自の文化に興味を持ったことが自転車の輸入を始めるきっかけとなりました。
住民のハンドメイドで作られているクリスチャニアバイクに感銘を受けた代表は、その生みの親であるラース夫妻と交流を深め、ヨーロッパの自転車文化に触れることに。
日本にもその考え方を広めていきたいという思いからEUROBIKEを立ち上げます。毎年現地へ足を運んでメーカーを訪ねることはもちろん、できる限り日本にも来てもらい、日本で使いやすいよう一緒に商品の改良を行っているそうです。
日本では趣味や娯楽にはお金をかけても生活必需品は安く済ませたいと考える方も多いですが、生活に密着したものにこそ質の高さを求めるのがヨーロッパ。いわゆる”ママチャリ”というものがなく、子どもが生まれてからも愛用のスポーツバイクにチャイルドシートをつけて乗るのが主流なんですって。
※スポーツバイクの場合、転倒を防ぐため、センタースタンドの取り付けをお勧めします。
いつもの道がほんの少し楽しくなるように。
「かわいいね」と褒めたくなる自転車グッズ
子どもを乗せて、ヘルメットをかぶらせて、車や人をよけながら重たいペダルをこぎ、眠ってしまったら布団まで運んで……と子どもを連れて自転車で出かけるのは決して楽ではありません。
でも、ヘルメットをかぶる度に子どもが笑顔になってくれたら、チャイルドシートに乗ることを喜んでくれたら、たいへんな日常がいつもよりほんの少し楽しく思えてくるかもしれません。毎日使うものだからこそ、手にとる度に「いいなぁ」と思える自転車グッズに出会えたら幸せです。
「そのヘルメットかわいいね」「かっこええやん」と言うと、子どもたちも満面の笑みを返してくれました。EUROBIKEさんが取り扱う自転車グッズは、そういった気持ちを大切に選ばれているように感じます。
子どもがいると日々の生活があまりにも慌ただしくて、保育所やスーパーに向かう道中はついつい急ぐことばかり考えてしまいます。でも、子どもたちはその時間にも町の様子や空の色、頬をなでる風を全身で感じ取っているのだと思います。
夜ごはんができていないとか荷物が来るとか色々な理由をつけて、毎日のように急かしてしまうのはもったいないなぁと反省しました。通い慣れた道でも、誰かのおうちの前に並ぶ鉢植えや商店街の人たちの小さな変化を子どもたちと一緒に楽しみたいものです。
同じ道を走っていても、成長していく子どもたちの目には数ヶ月、数年と時間が経つうちに見えるものが変化していくのでしょう。そして、あと幾年も経てばみんな自分の自転車に乗って一人で遊びに行ってしまいます。今年はもっともっと子どもたちと自転車を楽しもうと思います!