懐古庵|
心と体をやさしく包む150年の歴史が生んだ米ぬか石鹸|
オヤノミカタSTORE
山本明子 さんによる投稿 2016年10月17日
山本明子
公式キュレーター
洗顔するたび素肌が喜ぶ自然うまれの石鹸
秘めた素肌力をやさしく引き出す『京のこまち』
8年前と5年前に息子を出産した私。子供たちと向き合う日々は楽しい。けど、それだけでは済まされない子供を素敵な大人に育てるための育児はまさに私自身の“親修行”でもある。
子供優先の生活で、自分のことなんて後回し。そんな毎日をがむしゃらに過ごしてきたけど、息子たちが小学校・幼稚園に通いだしてから、少しずつ自分の時間が持てるようになってきた。
一人の時間を満喫しだした頃、私は『京のこまち』と出会った。それから私の素肌は、子供も触りたくなるほどのツルツルもっちり肌へと生まれ変わるのだった。
『京のこまち』は美容成分豊富で肌に良いとされる“ぬか”を使った自然うまれの石鹸。封を開けると、エッセンシャルオイル(ラベンダーとイランイラン)の品のいいやさしい香りに癒された。
石鹸を手持ちの泡立てネットでクルクルクル…すると、みるみるうちにキメの細かい上質な泡が出てきた。片手では泡があふれ出してきて、慌てて両手で泡をキャッチ! 近くにいた息子が寄ってきて「何それ?すごい!」「触ってみる?」「うん!ぅわ~!むっちゃ ふわふわや~!」と大興奮。
そう、この『京のこまち』はママの洗顔はもちろん、子供の顔や体にも使えるのだ。
ふわふわの上質な泡に顔をうずめる時の幸せ!
肌にふんわり吸い付き、なめらかに泡が肌に浸透していく。心安らぐ花々の香りにうっとりしながら泡でクルクル洗顔。そして水で洗い流した時の泡切れのいいこと!
洗い上がりの肌は薬品や添加物で無理やり汚れを落とした感じは全くない。必要以上にしっとりし過ぎたりツッパルことなく、肌本来の美しさをやさしく引き出してくれているようだった。
「なんか肌の透明感がアップした感じ~!」と鏡の前でニンマリしていると、息子がまた寄ってきて「スベスベや~ん!いい匂いもする~!」と私のほっぺと自分のほっぺをすりすりしながら言った。
肌の弱い方も 赤ちゃんもみんなが使える万能石鹸
『京のこまち』は何故こんなにもお肌にいいのか…、開発者である(株)懐古庵 代表の娘の鷲尾華子さんに話を伺った。
「子供の頃からアトピー体質で、アレルギーやニキビにも悩まされてたんです。でも代々受け継がれてきた『京小町ぬか』を使うと肌が潤って落ち着いてきて…」
そう話してくれたのは、肌トラブルなんて無縁に見える透明感のあるお肌の華子さん。どうやら『京小町ぬか』に秘密があるらしい。
身近にあった『京小町ぬか』をベースに、お肌が弱い方でも気軽に使ってもらえる石鹸をつくりたい…と思っていた矢先、九州で石鹸の研究・開発をしているラ・コンテス社が『京小町ぬか』の評判を聞きつけ、ぬか入り石鹸『京のこまち』を共同開発することに。
「でも『京のこまち』が完成するまでの道のりは試行錯誤の繰り返しで、納得のものが出来上がるまで1年かかりました。ラ・コンテス社の石鹸は天然の植物性オイルを使用するのですが、オイルとぬかの配合バランスが非常に難しくて、すごい量のサンプルを出してもらいました。香りづけにはエッセンシャルオイル(精油)を使用し、石鹸の硬さや香りのバランスを調整。私も自分の肌で何度も試し、赤ちゃんやママさん、ご年配の方まで幅広くモニターを行いようやく完成しました。」
と話す華子さん。こだわりは、これだけではない。
「『京のこまち』はコールドプロセス製法(非加熱製法)という高熱を加えない製法を取り入れています。高温になるとデリケートなビタミンなどの美容成分がこわれてしまうんです。ラ・コンテス社の定温・定湿・防塵を維持した安定した環境の保管室で720時間(30日)以上ゆっくり低温熟成させて美容成分の劣化を防いでいます。それでやっと保湿力の高い石鹸に仕上がるんですよ。」
なるほど。国産米ぬかや植物性オイルなどの天然成分にこだわり、製法にこだわり、とことん自然な石鹸づくりを追及して肌の弱い方も赤ちゃんも使える石鹸が完成したのだった。
使い切りタイプで便利!『京のこまち くるり』
そんな『京のこまち』から、新しく『くるり』が数年前に誕生。なんとも可愛いネーミングと形状で、つい手に取ってみたくなる商品。くるりとカーブした薄い石鹸が花びらのようにコロコロと丸いパッケージに入っている。
こんなユニークな形にどうやって仕上げているのか聞くと「ひとつひとつ手で削っています。」と衝撃の回答が返ってきた。なんでも『京のこまち』はすべて丁寧にミリ単位で削って形状を整えているそうで、その時にできる削りカスを無駄にしたくない、というアイディアで生まれた商品らしい。
品質管理の観点からも手づくりにこだわってライン生産はせず、在り得ない手間を掛けているんだとか。「時代を逆行したアナログ化です。」と話す華子さんの笑顔から、本当に肌にいいものをつくりたい、という強くてやさしいこだわりを感じた。
すべての秘密は美容成分の宝庫“ぬか”に隠されていた
究極の肌のミカタ!150年前から愛される『京小町ぬか』
先ほどから何度も登場している『京小町ぬか』、これは一体…?
パッケージの記載によると、栄養の宝庫である胚芽はもちろん、成分はビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、鉄などなど。
調べてみると、ビタミンB群は新陳代謝をアップさせ肌をイキイキつやつやに! ビタミンEは皮膚の老化を防ぐ! カルシウムは肌の抵抗力をアップ! 鉄は皮膚の弾力性を保つ! とお肌に嬉しい効果がたくさん!
また、リノール酸、ビオチンという成分も『京小町ぬか』には入っていて、美白・美肌を促す効果も期待できるんだとか。
原料として使用している白米は検査基準をクリアした国産米で、日本酒の醸造にも使用されているもの。4度目の精米でようやく取れるアクの少ない上質な白い米ぬかだけを『京小町ぬか』に使用している。
実はこの『京小町ぬか』、懐古庵の前身である新洞食糧老舗が京都で米屋として創業した慶応2年(1866年)から使われ続けているもの。石鹸がまだなかった時代、150年も前から多くの人に必要とされてきたものらしい。
皮膚の水分量を一定に保つ作用があり、肌荒れや乾燥を防ぐ効果があるといわれている『京小町ぬか』。お肌に潤いと栄養を与えて、キメを整えしっとりとした素肌に導いてくれる、先人が愛したものだった。
『京小町ぬか』の使用方法はいろいろ。
粉末のぬかをお湯で溶きペースト状にして洗顔してもよし、顔パックにしてもよし、ボディー洗浄してもよし、粉末のままガーゼに包んで湯船に入れて入浴剤として使用してもよし、アイディア次第でどんな使い方でもできるのも『京小町ぬか』の魅力。
もちろん子供も使えます。
カテキン効果でニキビ対策!『京小町ぬか 抹茶入り』
『京小町ぬか』には『抹茶入り』もあって、ふんわり香る宇治抹茶の香りでリラックスすることもできる。5年ほど前に商品化に携わった(株)懐古庵 代表の鷲尾澄子さんに話を伺った。
「抹茶にはカテキンが含まれており殺菌・抗菌作用があるため、ニキビ肌の方にもいいのでは?と企画しました。抹茶粉末の粒子が混ざりやすくぬかとの相性も良かったのですが、何度もザルでダマができないようにふるいにかけないと良質な抹茶入りぬかはできない、という苦労もありました。」
と話す澄子さん。ここでまた衝撃の事実!『京小町ぬか』も全て手作業でふるいにかけ、細やかな粉末になるまで何度もザルでこしていた!
これから先もずっと愛され続けるものを
商品へのこだわりの根底には“やさしさ”
「ぬかに含まれる胚芽が毛穴に入り込み、スクラブ効果で汚れを落ちやすくしてくれます。数年前までは粗い目のザルを使用して胚芽の存在感を強調していましたが、最近はデリケート肌の方が多く、肌への刺激を減らすために細かい目のザルで小麦粉のような状態にまで何度もふるいにかけています。」
と澄子さん。時代の流れ、ニーズに合わせてより良い商品へと変えているこだわりが素晴らしい。
「一時的なブームで終わるのではなく、3世代、4世代と使い継がれていく…それが本当にいいものである証だと思います。」
と華子さん。
「物で溢れかえる今だからこそ、昔から愛され続けているものを大切にしたいですね。商品は人との出会い。商品から生まれるコミュニケーションを大切にしながら、人の輪が広がれば嬉しいです。」
と澄子さん。
先人より受け継いだ知恵を大切にしながら、現代に合う商品を生み出し続けている。商品へのこだわりの根本は“やさしさ”なんだな…と感じるお二人の笑顔がとても印象的だった。
育児中はつい子供のことばかりを考えて、自分のことはおろそかになりがち。そんな頑張るママにもお肌のためにできるケアがここにある。
洗顔、という毎日何気なく行うことも、価値のある時間に変えられる。たった3分の洗顔を変えるだけで、私の肌も気分も明るくなって毎日の生活が前よりもっと楽しくなってきた。
それは、やさしさから生まれた『京のこまち』『京小町ぬか』シリーズのおかげ。この素敵な出会いに感謝しつつ、これからも育児と自分磨きを楽しんでいきたいと思う。
※上記はすべて、個人の感想です。効果・効能には個人差があります。