12月といえば、クリスマス。
こどもたちにとっては、クリスマスケーキにクリスマスプレゼント、1年の中でも特に楽しみなイベントのひとつだと思います。
ただ親にとっては、楽しみでもありながら、頭を悩ませるイベントとも言えるかもしれません。
我が家の長男は、幼稚園の年長。サンタクロースの存在を信じています。
「おかあさん、ぼくそろそろ、さんたさんに、てがみをかく!」
最近、文字(?と言えるのか・・・)が書けるようになってきたのもあって、手紙がマイブーム。
『さんたさんへ、めっせーじわこちら。さんたさん、ぼくわ・・・』
それをご丁寧に、家の壁にぺたり。
「これで、さんたさんも、わかるよね!」
と、自信満々。
そして毎日、「さんたさん、いま、ぼくのおてがみよんでるかなぁ」「みてくれたかなぁ」と楽しみにしています。
微笑ましく思いながら、手紙に書かれているのは、総額十数万円もする積み木のデラックスパック(おいおい・・・)。
我が家の財政では到底買えないので、さて、どうしたものやら・・・。
頭を悩ませながら、私の小さい頃も、こうやって父と母は頭を悩ませていたのかなぁと想像します。
私も息子と同じくらいの頃は、確かにサンタクロースの存在を信じていました。
朝起きると、枕元におっきなプレゼントが置かれているなんて、まるで魔法みたいに思えました。
そこから少しずつ、「サンタクロースって、本当にいるのかな?」と、疑うようになり(笑)。
家の中を兄と一緒に「プレゼントが隠されているんじゃないか?!」と大捜索したり。
「今年こそ、サンタの姿を見よう!」と決意して、必死に遅くまで起きていたり。
でも結局、プレゼントもサンタの姿も見ることはなく、大きくて鮮やかな包装紙と共に朝を迎えました。
(父と母は、よく隠し通せたものだと尊敬します)
やがて大きくなって、サンタクロースは「サンタクロース役」の人がいたんだ、ということが分かるようにはなったけれど。
こどもの頃に抱いた、あのワクワク。
寒くなって、白い息で見上げた街が、キラキラし始めて。
赤や緑や、ジングルベルの歌や、クリスマスソングに迎えられて、空からサンタがやってくる。
その想像は、大事な記憶としてずっと残っていて、今でもクリスマスが近づくと、心の底でワクワクしてしまいます。
小さい頃に「サンタっているの?」と尋ねたら、両親は決まって「いるかもねー」と答えていました。
あれはウソだったのか!と思ったこともあったけれど。
あのとき抱いた「サンタのワクワク」を、こどもにも分けてあげたくて、私も、父と母と同じことをしています。
だから今年も、息子に聞かれたら、こう答えています。
「おかあさん、さんたさんって、ほんとにいるのかなぁ」
「うん。いるんじゃないかな。お母さんは、いると思うよ」
「そうだね! じゃあくりすますに、ぼくのところ、きてくれる?」
「そうだねー。きっと、来てくれるんじゃないかな!」